第40章

安井綺世は子供用ベッドの縁に突っ伏して一晩を過ごしたせいで、丹羽佑妃からの鬼のような連続着信で目を覚ました時、首はまるで死んだように凝り固まっていた。

 彼女は首を傾げたまま通話ボタンを押した。寝不足のせいで、その声はひどく掠れている。

「……なに?」

「なに、じゃないわよ! 説明するより見た方が早いわ。今すぐスマホを開いてトレンドを見て!」

 電話の向こうで丹羽佑妃が盛大に溜息をつく。

 安井綺世は寝ぼけ眼のまま通話を切り、言われるがままにSNSアプリを立ち上げた。

 検索する必要すらなかった。今日のトレンドランキングは、ある話題で持ちきりだったからだ。

 トップ二十のトレン...

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