第66章

宴会場には、いつの間にか高く設えられたステージが出現していた。

ステージ上では司会者が声を張り上げて場を盛り上げ、色とりどりのライトが煌めく。台下の熱気は最高潮に達し、会場全体が熱狂的な空気に包まれていた。

安井綺世はわけも分からず顔を上げ、そのまま衆人環視の的となってしまった。

司会者は一瞬その美貌に息を呑んだが、すぐにいっそう熱を込めて声をかけた。

「本日のラッキーゲストは、こちらの美しいレディです! いやあ、幸運なのは我々の方かもしれませんね。どうでしょう、ステージに上がって番組に参加していただけませんか?」

安井綺世は困惑して周囲を見回した。

ほぼ全員の視線が自分に注がれ...

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