第82章

ここ数度の相馬千冬とのやり取りを経て、安井綺世ははっきりと悟った。

理由は定かではないが、相馬千冬はまるで自分の願いを阻むことだけが目的であるかのように、頑として離婚に応じようとしない。

何度か試みた後、彼女は無駄なことに時間を費やすのをやめることにした。

相馬千冬も、相馬の祖父も、そう簡単に離婚に同意しないだろう。ならば、安井綺世は自分なりのやり方で、時間と労力の浪費を避けるしかない。

彼女は勤務時間の合間を縫って、人目を避けるようにして法律事務所の相談窓口に電話をかけた。

状況を説明しながら、頭の中で対策を練る。

自分には子供たちがいる。これ以上、膠着状態を続けるわけにはいか...

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