第297章 私たちだけの

「中に入って気に入るかどうか見てみて、気に入らないところがあったら人を呼んで直させるから」

「ママ、早く中に入って~」凌太と由佳が期待に満ちた表情で平川希を見つめ、平川希は少し疑念を抱いた。

なんだか変な感じがするのだが、平川希にはどこが奇妙なのかうまく言えなかった。

三人とも皆、彼女が中に入るのをとても期待しているようで、何やら神秘的だった。

疑念を抱きながらも、平川希は中へと歩いていく。

入口の両側にいた使用人たちが笑顔で平川希のためにドアを押し開けると、入った瞬間、芳しい香りが鼻をくすぐった。

中は電気が点いておらず真っ暗で、カーテンも全て引かれており、広大なリビングには両...

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