第332章 計画発覚

平川希は顔色一つ変えず、山本静香を完全に無視していた。一方の静香は、心臓が口から飛び出そうなほど焦燥しきっている。

(値を上げなさいよ、平川希!早く!)

「二十億、一回。二十億より高値をつける方はいらっしゃいませんか」

この言葉を発しながら、オークショニアは完全に平川希へと視線を固定していた。

静香は心の中で絶叫した。

(平川希、続けて競りなさいよ!)

「二十億、二回……」

静香は今にも気が狂いそうだった。極度の緊張から思わず立ち上がり、眉間に深い皺を寄せながら、希の平然とした顔を睨みつける。

「平川さん、間に合わなくなるわよ!高原のお爺様への贈り物として落札するつもりだった...

ログインして続きを読む