第409章 図々しい

「お義母さん、どうしたの?」平川希は焦ることもなく、ゆっくりとソファに腰を下ろした。

「希、あなた美香ちゃんに何か誤解でもしているんじゃないの? 彼女をクビにしたって聞いたけど、そこまでしなきゃならないような事があったの?」高原美智子に責めるような様子はなく、あくまで穏やかに尋ねてきた。

だが、平川希がここに来るまでの間に、石井美香が昨夜の出来事を彼女に吹き込んでいないわけがない。

高原美智子が今こうして尋ねてくるのは、希の言い分を聞いておきたいからだろう。

平川希は軽く唇を引き結び、淡々と口を開いた。

「石井さんはまだ若いですし、もっと学業に専念すべきだと思っただけです。家庭教師...

ログインして続きを読む