第302章

「また会えるのか?」

「江崎明、何を言ってるの。もう二度と会わないわ」

「これからはお互い赤の他人。それぞれ勝手に自分の道を歩けばいい。私が病院で死人みたいにベッドに横たわってたとき、あなたは私たちが夫婦だなんて、これっぽっちも思い出しもしなかったじゃない」

「それから、鏡のことを二度と口にしないで。あの子はもうあなたの娘じゃない。これから先、あなたの娘は江崎清だけよ。まだ鏡に執着するつもりなら、私はあの子の名字を変える。秋澤にするわ」

言い切っても、江崎明からすぐの返事はなかった。

代わりに受話器の向こうから、江崎玉子の叫び声と江崎清の泣き声が聞こえる。ぽつぽつと懇願するような声...

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