第130章

「おまえ……」と、先に口を開いたのは白川康平だった。蒼井沢言を見据えた声が、わずかに震えている。

「おまえと林浩史は、どういう関係だ?」

林浩史――。

新谷音羽の胸が大きく揺れた。聞き覚えのない名前なのに、なぜか一瞬で、あるものが脳裏に引っかかった。

音羽は勢いよく蒼井沢言へ顔を向ける。

そして、送ったまま返事のなかった、あの古い写真のことを思い出した。

慌ててスマホを取り出し、三人で写っている集合写真を開くと、そのまま蒼井沢言の目の前へ差し出す。

「翼から返事がないの。見て……この写真の男の子、知ってる?」

蒼井沢言の視線が写真へ落ちる。

植田瑠璃の隣に立つ、端正な顔立ち...

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