第17章

蒼井沢言の圧に気圧されたのか、さっきまで騒いでいた連中は膝が笑って、逃げるように社長室を出ていった。

その後のデザイン部は、針を落としたら音がするほど静かだった。

廊下で交わされていたひそひそ声は跡形もなく消え、全員がパソコンに顔を埋めて、忙しいふりをする。

午後3時のすり合わせミーティング。

新谷音羽が資料を抱えて会議室へ入ると、視線がいっせいに突き刺さった。そこには、露骨なまでの取り入りと遠慮が混じっている。

会議は異様なほどスムーズに進んだ。

これまで彼女の案に難癖をつけてきたマーケティング部の面々でさえ、今日は妙に丁寧で、声のトーンまで柔らかい。

会議が終わってしばらく...

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