第18章

新谷音羽は彼女に怒鳴られた瞬間、びくりと肩を跳ねさせた。ぐちゃぐちゃに絡まっていた思考が、強引に一時停止ボタンを押されたみたいに止まる。

「じゃ……じゃあ、私どうしたらいいの……?」

声が震え、泣き声が混じった。

「どうするもこうするもないでしょ。来たら受けて立つ、押し寄せたら飲み込まれない!」

唐澤心美の声はわずかに冷静さを取り戻したが、棘はそのままだ。

「先に自分で自分を脅かすな。あくまで私の推測だしね。蒼井沢言、今のところあんたに優しいじゃん。だったら受けとけ。で、よく見ろ。あいつが何を狙ってるのか。いい? 落ち着け。動揺するな」

畳みかけるような言葉に、新谷音羽は反論の一...

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