第27章

30分ほどして、検査結果が出た。

医師は検査票に目を落とすなり眉をひそめた。

「急性胃腸炎ですね。最近、食事が不規則だったんじゃありませんか」

新谷音羽は少し考える。ここ数日、会社のことで気持ちが落ち着かず、食事はとりあえず胃に入れるだけ――そんな日が続いていた。

「若いからって無理しちゃだめですよ」

医師は処方箋を書きながら言う。

「数日は刺激物を避けて、消化のいいものを。しっかり休んで、夜更かしもしないこと」

蒼井沢言が処方箋を受け取り、真剣に頷きながら聞いた。気になる点があれば、その都度、落ち着いた声で確認している。

病院を出る頃には、空が薄く白みはじめていた。

蒼井...

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