第28章

ひそひそと交わされる囁きには構わず、新谷音羽は受話器を取り上げ、すぐさまIT部門へ電話を入れた。

「昨夜から今朝にかけて、私のPCにログインした履歴があるか調べて。誰が入ったかも」

IT部門の対応は早い。十分もしないうちに折り返しが来た。

「新谷チーフ。昨夜8時から今朝7時の間に、確かにログインの痕跡があります。ただ……三十分後にログが削除されています」

音羽はスマホを握りしめた。声は氷みたいに冷える。

「監視カメラ、確認して」

「監視……」受話器の向こうが言い淀む。「新谷チーフ、昨夜はデザイン部のフロアの監視が少し不具合で……ちょうど修理に入っていまして」

「いつ壊れたの?」...

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