第294章 ライブ版カーセックス

青山光が口にした「お義母様」という言葉。その響きは一音一音区切られ、あまりに意味深長だった。

西村友紀は、青山光が何かを察知しているのではないかと勘繰り、理由のない後ろめたさに襲われた。

即座に反論することさえ忘れてしまうほどに。

その時、見かねた記者が口を開く。

「西村さん、人間大事なのは分別の有無ですよ。どうあがいても、この家はあなたには無関係だ。余計な口出しは控えてもらえませんか」

「光さん、早く中へ! 鍵屋が開錠したら最後、資産は根こそぎ持ち出されてしまいます」

名門一族が所有する骨董、書画、金銀財宝の数々は、いずれも国宝級の価値を持つ。

中には数千万、あるいは億単位の...

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