第298章 狂気的な執着

「はいはい、俺が悪かったよ」

青山雅紀はりんごを小さく切り分け、そのひとかけを青山光の唇の前へそっと差し出した。

青山光はぱくりと口を開けて、嬉しそうにそれを受け取る。こうして食べさせ合うなんて、青山雅紀がふだんほとんどしないせいで、ぎこちない手つきがかえって可笑しい。

けれど、胸の奥はくすぐったいほど満たされていく。

互いにりんごをつまんでは食べさせ合い、甘ったるい空気がふわふわと漂う。

あっという間にひと玉のりんごを平らげると――

青山雅紀は青山光の身体を、ぐいと腕の中へ引き寄せた。背中に回された手が、落ち着きなく上へと這い上がっていく。

くすぐったい。

青山光はびくりと...

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