第326章 子供が欲しいなら、手伝うよ

薄暗い病室。

西村友紀は悲鳴を上げようとしたが、その瞬間、鼻先を掠めた馴染みのある匂いに言葉を飲み込んだ。

「声を出すな。俺だ」

男の声は陰湿で、その手はすでに西村友紀の体の上を這い回っている。

彼は力を込め、西村友紀をベッドに押し付けると、その大柄な体を重ねてきた。

「最近、子作りに励んでるって聞いたぞ。俺が手伝ってやるよ」

闇の中、男の声には妖しげな誘惑が混じっていた。

西村友紀は両手を胸の前で組み、抵抗する。

「乱暴なことはやめて。ここは病院よ」

青山聡は今、救急処置を受けている。

安田大吉と安田杏里も、この病院にいるのだ。

万が一、誰かに見られでもしたら、彼女は...

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