第327章 死なないゴキブリ

上辈子、青山聡は無事に青山雅紀の会社のプロジェクトを奪い取り、そのまま人生の絶頂へと駆け上がっていった。

青山雅紀が毎日、病に蝕まれて呻いていた頃――青山聡は順風満帆、得意満面で権力者たちの間を渡り歩いていた。

あそこまでの高みへ行けたのは、運が良かっただけじゃない。あいつ自身に、それだけの実力があったのも確かだ。

あんな、自分本位で冷酷無情、手段も容赦ない男が――自殺なんて、するものだろうか。

青山光の口元に、皮肉な笑みが浮かぶ。

「だからこそ、ここからが本番ってわけだよ」

青山聡の自殺は、青山のお爺さんにとっても、お婆さんにとっても、とてつもない衝撃になる。

青山雅紀は、青...

ログインして続きを読む