第337章 響く

「あん……」

静まり返った手術室の前、その艶かしい嬌声が中から漏れ聞こえてくる。

祖母と青山祖父はそれを聞いて顔を真っ赤にし、これまでの人生でこれほど恥ずかしい思いをしたことはなかった。

青山雅紀は咳払いをして、何食わぬ顔を装う。

青山光は雅紀の懐に顔を埋め、笑いが止まらず肩を震わせていた。

幸い、雅紀が上着のスーツを彼女に掛けていたため、その大きな布地の下で彼女が忍び笑いをしていることなど誰にも気づかれない。

本来ならば、西村友紀とて恥じらいというものがあるはずだ。一言声を上げた後は口を塞ぐだろうと思われていたが、まさかその声が波のように高まっていくとは……。

いつの間にか、...

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