第338章 朗報

時間が、ゆっくりと流れていく。

救急救命室の扉が、再び開かれた。

医師は安堵の表情を浮かべていた。

「おめでとうございます、一命は取り留めました。ただ、詳しい容体は目が覚めてみないと何とも言えませんが」

青山聡の脳は度重なるダメージを受けている。目覚めた後に記憶喪失になるのか、あるいは知能に障害が残るのか、現時点では誰にも分からない。

ともあれ、命だけは助かったのだ。その場にいた全員が、明らかに安堵の息を吐いた。

「先生、詳しい容体というのはどういうことですか?」

お婆さんが杖をつきながら、深刻な面持ちで尋ねる。青山のお爺さんもまた、心配そうな表情を浮かべていた。

医師は少し...

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