第345章 互いに脅迫する

青山雅紀は恨めしげな視線を向けると、青山光の首筋に顔を埋め、強く吸い上げた。「ヒカリぃ……」

その語尾は甘く引かれ、この上なく艶めかしい。

青山光は深く息を吐き、ありったけの力で彼を引き剥がした。「もう。とにかく、様子を見に行くわよ」

二人は仕方なく踵を返し、病院へと戻った。

大吉の病室の前まで来ると、中から怒号が漏れ聞こえてくる。

なんとまあ、賑やかなことだ。

大吉は身動きも取れぬままベッドに横たわり、安田大奥様に激しく揺さぶられるがままになっていた。

「この薄情者が! 妹をこんな目に遭わせて……忘れたわけじゃないでしょうね。あんなことやこんなこと。青山光は生まれつき反骨精神...

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