第354章 新たな計画

「水野実里?」

 その名を聞いて、西村友紀の目が鋭く輝いた。「あんた、本気で彼女に目をつけたわけ……」

「まさか。俺の心にはお前しかいないさ。だが、今は背に腹は代えられないだろう。とにかく婚約だけでも、なんなら妊娠させてしまえば、向こうも嫁がざるを得なくなる」

 青山聡はこの話が西村友紀にとって不愉快だと知りつつ、情けない声で同情を誘った。

「俺だって辛いんだ。手立てさえあれば、すぐにお前を娶るさ。頼む、協力してくれ。跡継ぎにさえなれば、欲しいものは何でも手に入るんだから」

「……わかったわ。少し待って。考えさせて」

 病院を出た西村友紀は、そのままホテルへと直行した。

 部屋...

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