第358章 二人の子供が欲しい

 ひと眠りしたおかげで、頭のぼんやりもかなり引いた。青山光は両手でその整った顔をがしっと挟み込み、勢いよくぱくぱくと何度もキスを落とした。

 青山雅紀が口元をわずかにゆるめ、春風みたいな笑みを浮かべる。

「今日はこのまま病院に残る? それとも家に帰る?」

 医者からは、一応入院を続けて様子見でもいいし、朝起きて何も異常がなければ退院して構わない、と言われていた。

 青山光は眉をひょいと上げる。

「じゃ、家に帰ろうよ」

「じゃあ、こっちで段取りする」

 青山雅紀がさっと電話をかけると、あっという間に退院の手続きが整えられた。

 ――はずだったのだが、ふたりは病院を出る前に、別の...

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