第377章 条件

部屋の中は、針が落ちる音さえ聞こえそうなほどの静寂に包まれていた。

憔悴しきったお婆さんの姿に、青山のお爺さんは胸を痛める。

彼は湯呑みを持ち上げ、蓋で茶の泡を静かに払うと、問いかけた。「覚悟は決まったのか」

「長年、あの子たちの関係を取り持とうと必死でした。青山雅紀の跡継ぎとしての地位は揺るぎない。あの子……聡のことも、私なりに支えてきたつもりです。そうでなければ、彼一人であの街で生きていくことなんて……。でも残念ながら、足るを知らない人間もいるようです」

長年にわたり、青山聡が裏でどれほど青山雅紀を陥れようとしてきたか。

それはお爺さんも、そして雅紀自身も承知の上だった。

あ...

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