第378章 仲違いをさせる小林輝

「ああ、私だってもちろん本意じゃないわ。でも、こうするしかなかったの。あの馬鹿な孫が光にあんまりな真似をしたのは重々承知してる。それでも……もう一度だけ、あの子に機会をやってはくれないだろうか」

祖母は気まずそうに視線を落とし、消え入りそうな声で言葉を紡ぐ。

「本来なら、こんな厚かましい頼み事なんてしたくなかった。あの子を海外へ放り出すつもりだったのよ。でも……昨夜、あの子が自殺を図ってしまって」

病室に、奇妙な沈黙が降りた。

青山光は俯いたまま、ただ静かにその言葉を聞いていた。

血は水よりも濃いと言うが、祖母にとって人生で最も大切な人間は、やはり青山聡なのだ。

同じ孫であっても...

ログインして続きを読む