第392章 犯人は誰だ

張り詰めた空気が、唐突に破られた。

青山光はスマホに視線を落とした瞬間、さっと顔色を変えた。

「どうした?」

静寂に包まれた空間に、電話の向こうの声が鮮明に響く。

光の手から力が抜けた。

パタリ、とスマホがベッドに落ち、そのままシーツの上を滑って床へと転がり落ちる。乾いた衝突音が、静寂を打ち砕いた。

通話の声は、まだ続いている。

だが、彼女の耳にはもう一言も入ってこない。光は弾かれたように布団を跳ね除け、裸足のまま駆け出した。

「おい!」

青山雅紀が眼疾手快に彼女の腕を掴む。

「祖母さんが心配なのはわかるが、まずは服を着ろ」

「あ……そう、そうね。服……服を着なきゃ」

...

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