第394章 決着をつける時

部屋の中は、しんと静まり返っていた。針が落ちる音さえ聞こえそうなほどに。

安田杏里は、幽霊でも見たかのような顔で、青山光を凝視していた。

――じゃあ、あのときの真相を、こいつはとっくに知っていたってことか。

それでも黙っていたのは、全部、家の財産のため。

きっと安田大吉は、自分の持っていたものをすべて、この女の手に渡しているのだろう。

だからこそ、こんなふうに平然と、真実をぶちまけられる。

そう考えた瞬間、背筋がぞわりとした。

実の父親にあそこまで平気で手を下せる女が、自分にはどう出るか――。

考えれば考えるほど恐ろしくて、足元から冷たいものが這い上がり、四肢の先までじわじわ...

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