第405章 興奮した親子

 天はすっかり暮れていた。

 それでも会議は、まだ終わらない。

 小小林輝の胸の鼓動は、さっきよりさらに早くなる。そこへエレベーターの扉が開く音がして、彼はビクリと肩を震わせ、あわてて暗がりへ身を隠した。

 現れたのは青山雅紀だった。

 雅紀は車椅子を操り、会議室の前まで来ると、コンコンと軽くノックしてから扉を押し開ける。

 わずかな隙間から、小小林輝には中の様子が見えた。何人もの研究員が席に着いている。

 そして雅紀が一歩中へ入った瞬間、全員が一斉に立ち上がった。

 青山光は腕時計に視線を落とし、額を軽く叩く。

「ごめん、忙しすぎて、すっかり時間のこと忘れてた」

「いいの...

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