第508章 中島さんの正体

部屋の中は、一寸先も見えないほどの暗闇に包まれていた。

恐怖のあまり気を失っていた安田大吉は、激痛によって意識を引き戻された。そして目の前に浮かぶ悪辣な笑顔を見た瞬間、その瞳は恐怖に染まった。

傍らに座る中島は、口角を不気味に吊り上げた。

「なんだ、驚いたか? どうしてこんなことになっているのかって? どうだ、俺のこの顔、格好いいだろう? 長年かかって、ようやく本当の顔を晒すことができたよ」

「俺を見て驚いているようだな。あの時、お前さえいなければ、俺たちはとっくに結ばれていたはずだった。それなのに、お前は彼女を手に入れておきながら、なぜ大切にしなかった……」

もし今ここに誰かがい...

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