第578章 要求

大奥様は完全に我を忘れ、しどろもどろになっていた。

しかし、その目的はただ一つ。中山誠子を救い出すことだった。

青山光はここが立ち話をするような場所ではないと判断し、大奥様をこちらのオフィスへと案内した。

部屋に入るなり、大奥様は再び泣きついてきた。

「お前のおばさんが愚かだったのは分かっているよ。お前たちにも、お前の母親にも、本当に取り返しのつかないことをしてしまった。でもね、私たちはもう十分に罰を受けたじゃないか。見ておくれよ、今の私たちは一文無しで、何もかも失ってしまったんだ。お願いだから、おばさんを助けてやっておくれ。なんだかんだ言っても、私たちは血の繋がった家族じゃないか。...

ログインして続きを読む