第34章

「……あんた……自分でやれって言ったのよ。あとで私のせいにしないで」

二ノ宮原子が慌てて責任逃れをすると、薄原川人は頭に被せられていた下着を乱暴に引き剝がした。顔色は煤みたいに黒い。

片手で原子の両手首を頭上に押さえつけ、もう片方の手が腰のあたりから、ゆっくりと上へ這い上がる。

大きな手のひらが胸の丸みに覆いかぶさり、指先がきゅ、と軽く摘んだ。

「……あっ」

かすかな声が漏れる。頬に、羞恥の熱い赤み。

「薄原川人、何してんのよ!」

薄原川人は口の端を歪め、意地の悪い笑みを作る。

「何って? 男がこんな状況で何をするか、分かるだろ。先に誘ったのはお前だ。違うか?」

「頭おかし...

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