第62章

二ノ宮原子には、男女のあれこれについて自分なりの考えがあった。必要なら、相手と方法さえ間違えなければ、さっさと片づけてしまってもいい。

まして薄原川人みたいに、名も金も地位も揃っている男なら、女を探すのに困るはずがない。

手を上げるだけで、美女が勝手に列を作るだろう。

さっきの周防真悠子が、まさにそれだ。

なのに彼は、妙に身持ちが堅い。

……もしかして薄原川人、ある意味では純情な童貞なのでは?

そう思い至った瞬間、二ノ宮原子は自分の発想にぎょっとした。

我に返ると、薄原川人は相変わらず彼女に触れているだけで、先へ進む気配がない。

『どうした?』

異変に気づいた二ノ宮原子は、...

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