第12章

江原安美は、胸の奥がひゅっと縮んだ。

――こんなことまで気にしてるの? 頭がおかしいんじゃないの。

すぐに動揺を押し殺し、平静を装う。

「知ってるでしょう。私は月経不順なの。1日で終わることだって普通にあるわ」

「そうか?」

川崎佑哉はスマホを取り出し、誰かに淡々と指示を飛ばした。

「ならちょうどいい。病院で全身検査だ。原因をはっきりさせる」

江原安美の顔から血の気が引く。

「こんな時間に行くなんて、面倒すぎる。行きたくない」

「どうして行かない?」

鋭い視線。皮膚の下まで見透かされるようで、息が詰まった。

「疲れたの。寝る」

布団をめくり、ベッドへ潜ろうとした――そ...

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