第148章

口喧嘩をひととおり終えると、ふたりはふっと静かになり、書斎でそれぞれの作業に戻った。

そこへ小村助手から電話が入る。

『川崎様、骨髄の適合者が見つかりました』

「……ああ。すぐに型合わせの手配を」

『川崎様、向こうは提供に同意しています。ただ、条件がひとつ……』

「条件?」

小村の声が重く沈む。

『川崎様が鈴村裕司さんを連れて、直接来てほしいそうです。自分の子が死ぬ間際に救う相手が……その価値のある人間か、見届けたいと』

川崎佑哉は数秒、言葉を失った。

「医者に聞け。鈴村裕司はいま外に出られる状態か」

『確認します』

すぐ折り返しが来る。

『医師の話では、鈴村裕司さん...

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