第154章

斉村は面目を潰され、林原礼美の脛を蹴り上げた。

『まだ跪いて謝らない気?』

林原礼美は膝から力が抜け、その場に崩れるように跪いた。

可愛らしい小さな顔には、赤い手形がくっきり残っている。涙でメイクはぐしゃぐしゃ、みっともないほど惨めだった。

『川崎様、江原さん……ごめんなさい。私、魔が差して……。お金なら払います、いくらでも……!』

『その端金は薬代にでも取っとけ』

斉村は恥さらしを見る目で吐き捨て、川崎佑哉に向かって手を合わせるように頭を下げた。

『川崎様、本日は私の躾が行き届かず……。そのネックレス、いくらでしたか。倍額で弁償します。さらにお嬢様に新しいものを一つ、こちらで...

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