第160章

江原安美は立ち上がり、見下ろすように彼を見据えた。『先に私情を仕事へ持ち込んだのはそっちでしょう。その程度の職業意識で、デザイン部長を名乗る資格があるんですか?』

周防明也はその言葉に刺され、顔を真っ赤にして勢いよく立ち上がる。甲高い声で喚いた。『江原安美! 調子に乗るな! おまえ、自分が何様だと思ってる? コネで上がっただけの飾り人形が、俺に説教するな!』

『私が頼ったのは実力です』江原安美の目は静かだった。だが声は刃のように冷たい。『それより周防部長。あなたはそういう小細工以外に、何ができるんですか?』

『おまえ……!』周防明也は全身を震わせ、指を突きつけたまま唇をわなわなさせる。...

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