第163章

「ほら、稲子ちゃんにね」

江原の母は大きなプレゼントを稲子の腕に押し込み、続けて中くらいの箱を二つ取り出すと、川崎の祖父と川崎佑哉にそれぞれ手渡した。

川崎の祖父はにこにこと受け取り、

「おやおや、わしみたいなジジイにもあるのかい? こっちが渡す側だろうに」

と笑う。

そう言いながらポケットから数枚のカードを取り出し、みんなに配った。

江原の父と母も「いりません」と遠慮したが、結局それぞれ一枚ずつねじ込まれる。

川崎佑哉はまだ信じられない顔をしていた。自分が江原の両親からプレゼントをもらえるなんて。

唇をきゅっと結び、控えめに笑って言う。

「ありがとうございます。おじさん、...

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