第17章

江原安美は足を止め、振り返って無表情のまま彼を見る。

「どうして私が遠慮しなきゃいけないの? 明広は友達よ。心配して送ってくれただけ。何か問題でもある?」

「友達?」

川崎佑哉が口元を歪め、冷たく笑った。

「夜中に男女が二人きり。それが『普通の友達付き合い』の範囲か?」

「じゃあ、鈴村千雪は?」

江原安美は即座に問い返す。

「あの子は毎日あなたと男女二人きりで同じ部屋にいるじゃない。あなた、わざわざ鶏スープまで作ってあげて、バレンタインも一緒に過ごした。川崎佑哉、私を責める資格あるの?」

川崎佑哉は一瞬言葉を失い、すぐに顔を強張らせた。

「それとは違う。千雪は……妊娠してる...

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