第188章

陸田明広は少し意外そうに言った。『それなら、すぐに医師へ連絡します。僕の恩師の知人で、催眠療法がとても得意な先生なんです。ただ、周防教授はいま海外で学会に出ていて……来られるのは早くて一週間くらい先になります。そのときに面会を段取りします』

川崎佑哉は淡々と「……ああ」とだけ返した。

江原安美は傍らでその言葉を聞き、胸の奥に沈んでいた石が、ようやくすとんと落ちた気がした。

佑哉が協力してくれるなら、きっと良くなる。きっと、元の彼に戻れる。

陸田明広は注意事項をいくつか念押ししてから病室を出ていき、二人に休むよう促した。

病室には再び、江原安美と川崎佑哉だけが残る。

しん、と空気が...

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