第48章
早村空が翌日、家まで押しかけてきた。
どこで嗅ぎつけたのか、江原安美の今の住所を知っていて、朝早くからマンションの下で待ち構えている。
江原安美が朝食を買いに降りると、オートロックの前に立つ彼が目に入った。目は赤く腫れ、無精ひげだらけで、まるで物乞いみたいだった。
「江原先生」
早村空は彼女を見つけるなり、足早に近づいてくる。
「ぼ、僕……お話がしたくて」
江原安美は足を止め、半歩下がって距離を取った。
「どうしてここが分かったの?」
「それは……」
彼は視線を逸らす。
「同僚に聞きました」
江原安美は、誰に聞いたのかまでは追及しなかった。
一度息を吸い込む。
「早...
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