第26章 同じベッドに横たわることを強いられる

年寄りは、孫やひ孫がそばにいてくれるのを望むものだ。結城凝香もそれは理解している。けれど、屋敷へ引っ越して住むつもりはなかった。

離婚を考えていなかった頃ですら、彼女は屋敷に移らなかったのだ。まして今は、もう別れると決めている。

結城凝香は紀藤正博に近づくと、肩にこてんと額を預け、頬をすり寄せるように甘えた。

「おじい様、時間ができたら帰ってきて一緒にいます。うるさいって嫌がらないでくださいね。……通いすぎて、そのうち門前払いされたらどうしようって」

初めて見せる甘え方だった。

紀藤正博は目尻をくしゃりと下げ、嬉しそうに彼女の頭を撫でる。

「どうして嫌がるものか。嬉しくてたまらん...

ログインして続きを読む