第11章

木漏れ日が葉の隙間からさらさらと落ち、地面に細かな光の斑を散らす。その光は、石のテーブルに並べられた朝食の上にも降り注いでいた。

和泉静留が最後の粥椀を運び終えた途端、「翔太」がぴたりと彼女の横に張り付き、小さな手で服の裾をきゅっとつかんだ。

桃花のようなその瞳が、頼りきった色で静留を見上げている。

「ママ、いっしょに食べたい」

静留の胸が、ほんのわずかにひっかかった。手元の動きが、半拍だけ止まる。

いつもならこの時間、翔太は真っ先に席へ行って、手元のタブレットをいじるか、黙々と卵をむいている。口数は少なく、落ち着き払っていて、こんなふうにべったり甘えることはない。

――本当に、...

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