第21章

和泉静留は料理をするという名目で、平岩景也と華蓮を平岩空人に任せると、くるりと背を向けて一番の親友――静岡知世に電話をかけた。

「知世、最近どう?」

ツーツーと呼び出し音が二回鳴ったところで、すぐに繋がる。

静留の挨拶に、知世は朗らかに笑った。

「最近は悪くないよ。そうだ、翔太と華蓮の入園枠、もう取れた。そっちから近い希望幼稚園、なかなか良くてさ。園長が二人分ねじ込んでくれた」

その言葉を聞いた瞬間、静留は嬉しさに胸がいっぱいになった。

翔太と華蓮はもう幼稚園に通う年頃なのに、近場はどこも定員いっぱい。どうにもならず、知世に頭を下げたのだ。

「知世……本当に、あなたのおかげ」

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