第50章

和泉静留は三枚のカードをぎゅっと握りしめたまま、石の腰掛けにぼんやりと座り込んでいた。

朝日が昇り、やがて高くまで上がる。差し込んだ一筋の光が静留の肩口を照らし、まるで金色の薄絹をまとったみたいに見せる。

そこへ、華蓮が眠たげに目をこすりながら出てきた。庭先で固まったように座る静留を見つけ、首をかしげる。

「ママ、どうしたの?」

ちいさな短い脚で、とてとてと近づいてくる。

その声で、静留はようやく現実へ引き戻された。目の前まで来た華蓮に視線を落とし、無理に口元だけを持ち上げる。

「ううん、なんでもないよ。お兄ちゃんは起きた?」

話題をそらしたことに華蓮は気づかず、こくこくとうな...

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