第51章

和泉静留はスマホを取り落としそうになり、顔面蒼白で固まった。

「館長が殴られた……? どういうこと? いま、どこの病院にいるの?」

受話口の向こうから、佐藤のすすり泣く声が返ってくる。

「館長はいま病院です……! 静留姐、先に来てください。状態がすごく悪くて、医者がそのまま救急に押し込んじゃって……何も言ってくれないんです。俺、ほんとに心配で……」

「分かった、分かった……! すぐ行く」

静留は何度も頷いた。

だが通話を切った瞬間、彼女ははっと立ち尽くす。――病院へ行く? じゃあ、この子たちはどうするの。

ここ数日、立て続けに色々ありすぎて、まともに面倒を見てやれなかった。胸の...

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