第105章

「くしゅんっ」

零崎折識は物件の案内中だというのに、くしゃみが止まらなかった。

零崎誠良は眉をひそめた。

「もういい。この家についての説明は十分だ。契約しよう。それより二、三日後にちょっとした集まりがあるんだが、来ないか? 不動産投資に興味のある連中が集まる」

「もちろんです! ありがとうございます。この物件が売れたら、手数料をキックバックするなり食事をご馳走するなり、何でもさせていただきます!」

零崎誠良のコミュニティは富裕層ばかりだ。そこに入り込めれば、何軒も契約が取れるかもしれない。

零崎折識は目を輝かせ、嬉しさのあまり目尻を下げて満面の笑みを浮かべた。

二人はすぐに契約...

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