第107章

端整な顔立ち、潤んだ大きな瞳。その女は期待に満ちた眼差しで、まっすぐに星野煌を見つめていた。

彼女は恐る恐る酒の入ったグラスを彼に差し出した。

グラスが目の前に差し出された瞬間、星野煌はゆっくりと顔を上げた。

手にした自分の酒をテーブルに置き、冷ややかな視線を向ける。

そして長く伸びた指先で、女の顎を軽くすくい上げた。

四目がかち合う。彼は隣に座る派手な花柄スーツの男を一瞥すると、口元に微かな、それでいて不気味な笑みを浮かべ、ゆっくりとグラスへ手を伸ばした。

彼がグラスを受け取るのだと、誰もがそう思った瞬間だった。

次の瞬間、場に悲鳴にも似た驚呼が響き渡る。

「おいおい、美人...

ログインして続きを読む