第11章

星野煌のその仕草を見て、星野の母は反射的に説教を垂れようとした。

だが、何かを思い出したように、出かかった言葉を飲み込む。

「あなた、その恰好は何? 美琴はあなたの婚約者なのよ。他の有象無象のアシスタントとは違うの」

「今日一緒に食事をするって分かっていたでしょう? どうして美琴を連れてこなかったの。どこの馬の骨とも知れないような女を同席させるつもり?」

星野の母の言葉には、隠しきれない不満が滲んでいた。

完全にとばっちりを受けた零崎折識は、その場に座ったまま、居心地の悪さに身を縮こまらせた。

まさか母親が無差別攻撃を仕掛けてくるとは夢にも思っていなかったのだ。

星野煌は料理を...

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