第12章

零崎折識が目を覚ましたとき、窓の外はすでに夜の闇に包まれていた。ベッドサイドには、とっくに星野煌の姿はない。

酸痛む腰をさすりながら、零崎折識は小さく息を吸い込んだ。

星野煌という男は最低だ。自分の快楽ばかりを優先し、彼女の体調になどこれっぽっちも配慮しない。

広い別荘には人の気配がなく、肌に残る粘ついた感触が不快感を煽る。

ここは彼女のテリトリーではない。少し迷ったが、結局は散らばっていた服を拾い上げて身につけた。

スマホを確認すると、星野煌からメッセージが入っている。

彼はすでに会社へ向かったらしい。そこでハッとした。午後を丸々サボってしまったことになる。

給料は引かれるの...

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