第130章

ウィンドウが下がると、そこには彫刻のように整った顔立ちが現れた。

零崎折識は顔色を変えた。頬を染め、とろんとした瞳でふらつきながら助手席へ向かうと、ドアを開けて身体を滑り込ませる。

「ありがとぉ。あなたが来てくれなかったら、ほんとにどうしようかと思ってたの」

星野煌は眉をひそめ、車内に充満する酒の匂いに鼻を鳴らした。

「こんな夜更けに何をしている?」

零崎折識は潤んだ瞳を巡らせ、何か言おうとした拍子に「げぷっ」と可愛げのない音を漏らした。

彼女はゆらゆらと身体を揺らし、窓を開けて頭を突き出すと、冷たい夜風を全身に浴びた。

「わぁ、ここどこぉ? すっごく綺麗!」

一台の車が猛ス...

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