第132章

「この野郎、離せ! 警察呼ぶわよ! 強姦魔!」

「ハハハ、俺も弁護士を呼んでやるよ。お前が誘ってきたってな……」

男は恥知らず極まりなく、蓮見紅羽の罵倒を聞いてさらに興奮しているようだ。

零崎折識は頭に血が上るのを感じた。矢のように駆け寄り、血走った目で男の髪を鷲掴みにすると、力任せに引き剥がして突き飛ばした。

彼女は充血した目で辺りを見回し、手近にあったレンガを掴み上げると、躊躇なく男に襲いかかった。

零崎折識は全身全霊、ありったけの力を込めた。男が気絶していないと見るや、二度、三度とレンガを振り下ろす。

ガンッ、ゴンッ、ドスッ。

鈍い音が響き、レンガが何度も男の頭に打ち付け...

ログインして続きを読む