第138章

グループチャットで起きている騒ぎなど、星野煌と零崎折識は知る由もなかった。

二人は家に帰ると手早くシャワーを浴び、着替えて会社へ向かった。

いつものように、零崎折識は会社から二駅手前で高級車を降り、そこから地下鉄に乗り換えた。

さっぱりとした気分で出社した零崎折識は、社内がどこか浮き足立っているのを感じた。

そこでようやく、今日が給料日であることを思い出す。

それに今日は、蓮見紅羽が試用期間を終え、正社員になる日でもあった。

自分の席に着き、しばらく仕事に追われた後、零崎折識はこっそりと蓮見紅羽にメッセージを送り、ランチの約束を取り付けた。

昼休みになり、零崎折識と蓮見紅羽は社...

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